【映像の制作振り返り】CGC夜のエンデューロを記録した30分間のドキュメンタリー

映像つくり
α7ⅲフルアームド

8/24(土)に開催されたCGC夜のエンデューロの映像を制作してリリースしました。

自分が制作した映像作品の中で過去一で長尺のものになりました。

YouTubeというメディアで公開するにはさすがに長過ぎたので、前編後編に分割しています。

せっかくここまで長尺の映像つくることもなかなか無いので、今回はこの振り返りをしていきたいと思います。

YouTuber的な動画構成を目指す

YouTuberっぽいオープニングを撮る二人組の図

  • 最近は地上波でもハードエンデューロ特集が放映されたり、ヤフーニュースで取り上げられたりと、徐々にですが今後モータースポーツとして注目されてきて、YouTubeの新規の視聴者も増えてくるだろうなーっていう予感
  • チャンネル登録者が数が1,000人を越えてきたこともあり、身内向けに作っていた映像をもうちょっとコンテンツっぽい意識で作っていきたいなー

という理由で、いかにもYouTuberっぽい動画になっています。

ここ最近の自分の映像制作に関する考えとしては、

  • 海外のYouTuberっぽいシネマトグラファーのような撮影手法と編集はだいたいわかってきた

  • ただ「アート作品」「身内向け作品」としてはかっこいいし作り甲斐あるけど、「映像コンテンツ」として多数の日本人が楽しめてわかりやすいのは、なんだかんだバラエティ番組っぽいコンテンツ

  • 試しに林道部でYouTuberっぽい動画を作ったら反応がよかった。

  • この手のマニアックなコンテンツは、自分たちが思っている以上に初心者の層に向けて発信すべき

という試行を経て、ここ最近の動画はYouTuber感バリバリになっている次第です。

こういうバラエティ感が苦手な人がいるのもわかるけど、まぁこれは仕事ではないのでいろいろ試させてください。

使った機材

SONY α7ⅲ

SONY α7ⅲフルアームド

パドックとBロール用のメインカメラ。

最近10bitのカメラ増えてきて「GH5sいいなーBMPCC 4Kいいなー」ってなってたけど、今回みたいに暗所シーンの撮って出しで、しかもAF(オートフォーカス)駆動で動体撮影が多い現場だとα7ⅲの便利さに助けられました。

8bitでも露出ちゃんとやってあげれば、高感度耐性も相まって充分綺麗ですね。ISO6400でも全然イケる。

撮影時は4K 24p、HLGのCine2モードで撮影。Logは手間と時間かかるので使わず。

編集時にコントラストとホワイトバランスをちょっと触ってます。

リグ周り

ドキュメンタリーなので、バリバリAF(オートフォーカス)を使います。

4K撮影なので万が一のマニュアルフォーカス時、ピント合わせ易いようにモニタとリグ組んでいきました。

今回初導入となったモニタマウント用のこのアダプタが便利すぎて、マジで買ってよかった。

今までのモニタアームはある程度のテンションかかるとガクッと折れていたので、レンチ不要で好きな角度にモニタ角度を調整できるのが本当に楽。

SEL24105 F4

便利ズーム。買うべき。

最近導入した新レンズ。そして今回が初現場。

やっぱり純正レンズだけあってAF速いし、色も素直できれい。

今ままでCanonの24−105 F4をコンバータ経由で使っていましたが、色がのっぺりするのが気に入らなかったので導入してよかった。

GoPro HERO7

GoPro HEOR7、黒くてかっこいい

男中田の持ち出しカメラ。

はじめて使ったけど、

  • 暗所性能、画質のレベルも上がっている。
  • 手ブレ補正がエグいくらい安定している。

今回はGoProの撮って出しカラーで使ったので彩度バリバリでしたが、次回はProTuneモードでフラットカラーも試してみたいところ。(GoProはそのままだと彩度が高い画で収録されるので、ある程度カラーグレーディングするならフラットで撮らないときついです。)

特に手ブレ補正の安定性が高いので、オフローダーはみんなHERO7に乗り換えても損しないと思います。

GoPro HERO5 & Session

GoPro HEOR5ちゃん。もうボロボロ。

今回3チームが同時に走行するので最低でも3つのアクションカメラが必要。バッテリーやメモリの交換の手間もあるので、できれば各チーム2台ずつGoProを準備したいとなり、メンバーからかき集めたのがHERO5やSession。

4K撮ったりするわけじゃないから、性能的には問題なし。パドックに大容量のUSBチャージャーを設置して、ライダー交代の度に充電しつつ回しました。

メモリの容量節約と、夜の撮影で少しでも明るさを確保するために、

  • フルHDの24p
  • シャッター速度とISOはオート

に設定して撮影。

スマホ(iPhone XR)

メインカメラがコース内を撮影している際、パドックとかで何かアクシデントが起きたら、他メンバーが手持ちのスマホで撮影する用。

撮影時の画角は編集を想定して横向きで、4Kで収録。

ディレクション

オープニングとエンディング大事

YouTuberといえば「はいどうもー」みたいなオープニングですね。あとクロージング(締め)も。

これらは映像を時系列持って整理すると絶対にあったほうが良いなと実感しました。(僕も今まであんまりやってこなかったですが 笑)

ストーリーがある映像というのは、始点から終点に向かっていくもので、その中にストーリーラインとしてシンデレラ曲線とか起承転結とかが格納されているわけです。

「シンデレラ曲線」は物語のストーリーラインの起伏を折れ線グラフにした時に現れる定番の曲線。興味あれば調べてみてください。

そのストーリーラインを見せる前に、始点と終点を明確にしていないとどうなるか。

視聴者は前菜もスープも無しに、いきなり料理のメインディッシュのステーキを食わされるようなもので、没入感を醸成できないままに映像を観させられることになります。

没入感が醸成できないと、せっかく凝った編集で山場になる演出を作っても「ふーん」っていう第三者目線でしか映像を観てくれないので、せっかくの編集も台無しです。

このオープニングについては、

  • 登場人物本人が挨拶する
  • タイトルロゴやテキストで映像の概要を説明する
  • ナレーションを挿れる

といった方法がいくつかありますが、今回は登場人物に挨拶してもらう手法を撮ってます。

まぁ撮影時にオープニングを意識しておくのが、編集時に一番楽な方法ですね(笑)

走行シーンをいかに楽しく撮るか

  • 今回は僕もライダーとして走行するので、メインはメンバーのGoPro映像になる。
  • コースが割とぐるぐる周回できると思っていたので、映像的に派手なライディングシーンは無い。
  • 夜のシーンは絵面的にも、ほぼ真っ暗になるので映像としての面白みはないだろう。

ということで、メンバーには事前になるべく走行中に実況するようにとお願いしておきました。

みんな結構喋ってくれていたんですが、特にタケルDが「何かに取り憑かれているんじゃないか」と心配になるレベルで実況してくれていたのは笑いました。

タケルDの絶叫シーン

ライダーズハイでマシンと会話をはじめるタケルD

いくらぐるぐる周回できるコースとはいえ、集中すると人間喋れなくなるものなのに…。

撮影の振り返り

24p映像が基本であり大事

  • 映像の基本は、秒間24フレーム(テレビとかは30フレーム)
  • シャッター速度はフレームレートの倍が基本(24フレームならシャッター速度は1/50)

というのは映像制作の基礎知識。

  • 今までα7ⅲに乗り換えて、スローモーションを多用するため、120pで撮影しておいたフッテージを24pに引き伸ばして5倍スローにしてよく使っていた
  • でも120pをそのまま通常速度で使いたい場合、24pのタイムラインに配置して使うと、どうにも滑らかさが足りない。
  • そりゃ120pの映像は、元々シャッター速度1/250で撮影した映像だからスローにして使わないとパラパラ感が出てくる
  • 横着しないで、24pの通常速度のシーンは24p(シャッター速度1/50)で最初から撮影しておくこと!

というわけで24pで撮影してたんですが、やっぱり人を撮る時は24pが一番滑らかですね。

今度から横着せずもっと気を配って撮影します。

音声収録をミスる奴は何やってもダメ…

XLRアダプタ。これで5万円弱しやがる。

会場が会場でオフロードバイクがパインパイーンしてるので、絶対うるさいだろうなと思ってXLR接続のマイクと、RODEのフォーンプラグのマイクを持ち込んだんですが、

設定と挿し込みミスっててカメラ本体のしょぼいマイクで音声が収録されていました…これが今回一番のミス…。

波形見て満足しないで、横着せずちゃんとモニターしよう

編集の振り返り

全部の編集が終わったタイムラインはこんな感じです。
元はもっと細かい状態だったんですが、ある程度ネストかけたら、タイムライン割と整理されました。

前編と後編まとめたタイムラインの全体像。レインボー。

最終出力は1080pの24フレームなので、4K素材はダウンコンバートしたり、トリミングして使ってます。

全部で7カメなので、映像のソースが多すぎてカラーラベルが大渋滞レインボーです。

最高スペックのグラフィックボードを積んだ2018年版のMacBook Proでもちょっと操作するとフリーズするレベル。

さっさとシーケンスをネストして作業を分岐させるべきだった

最初は前編と後編まとめて作ってました。するとタイムラインが30分越えてきたあたりでフリーズを連発。

2日間くらい横着してそのまま字幕編集とかしちゃってましたが、結局これは一つのタイムラインに映像ソースぶち込みすぎっていうのが原因でした。

冷静になって考えるとわかることですが、そりゃh264で4K素材含む7カメの映像ソースを一つのタイムラインにぶち込むと重くもなるわっていう。

例えばこれを「タケルDの走行パート」「ここからここまではHOLYの走行パート」って感じで、映像ソースを別のタイムラインに分岐させて編集する(=映像のネスト)を活用したらだいぶ軽くなり字幕入れ作業とかスピードアップしました。

さっき登場したタイムラインの中の、矢印で伸びている部分の中身を開くと、

前編と後編まとめたタイムラインの全体像。レインボー。

入れ子的にこうなってます↓↓↓

ネストしたタイムラインの中身

普段は長くても10分くらいの動画ばかりなもんで、あんまりネストは使いこなせてなかったですが、ここに来てようやっとわかってきた気がします(笑)

大量の映像チェックとカット編集

GoProの映像が全部で7時間分あったので、まずそれを全部チェックしてカット編集は相当大変でした。仕事だったら編集費けっこうもらうレベル。

ただ、映像のストーリー上、せっかくカット編集した走行シーンも最後バッサリ削除したりと無駄な作業が多かった。

次からは「カット編集→字幕&状況説明→カット編集」みたいな感じで、タイムラインを構築しつつ、映像チェックの手法にしたほうが個人的には楽そうです。

※お仕事の時はもちろん全映像チェックして撮れ高確認しますけどね!

BGMとSEと映像音声のバランス

音声周りはまだ勉強中ですが、今までBGMはタイムラインに配置したらそのまま書き出していて、音声のピークレベルとか全然意識していませんでした。

結構前、お仕事で映像制作する時にここらへんのピークレベルの概念とかを学んだので、BGM系の音声バランスには気を配ることができました。

もうちょっとミックスの知識とか技術を身に着けないとあかんです。

まとめ

新たにいろいろと失敗したものの、リカバリー方法含めて学びも多く、良いアウトプットができたかなと思います。

映像楽しんでくれた方のコメントにも大変励まされました。

いつもご視聴いただきましてありがとうございます!

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